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新型コロナウイルス雑記1ーウイススは生物か?

新型コロナウイルスの流行の第6波が世界に押し寄せている。
今頃なぜ?と思われるかもしれないが、あまりにも科学的にナンセンスな情報がTVなどを通じて流されていることにはどうかなと思わざるを得ず、再び投稿することにした。
がん情報にも一部記載したが、生物(動物、植物、真菌、細菌)にはDNAやRNAといった核酸があり、それらの連携プレーにより細胞の複製を可能にしている。
ウイルスには、DNAもしくはRNAのどちらかしかなく、それらと連携するタンパク質で構成されている。人類に害をもたらす細菌と混同されやすいが、細菌は宿主の細胞の内外で増殖できる自己完結だが、ウイルスはDNAかRNAのどちらかしか持たず、増殖するためには宿主の細胞に寄生してその機能に頼らざるをえないのだ。
ウイルスにとって増殖するには、ウイルスにとって増殖しやすい環境を持っている宿主が必要となる。ウイルス発見当初頃にみつかったタバコモザイクウイルスは、たばこの葉っぱにしか感染しない。また、約10年ほど前に宮崎県で牛や豚に感染したウイルスは家畜に特異的に感染する。また、毎年日本のどこかの鶏舎をまるごとダメにするニワトリを標的にしたトリ・インフルエンザウイルスも鳥を重点的に標的として狙ってくる。
今回の新型コロナウイルスは、明らかにヒトを対象にしたウイルスだが、ヒトというのはとてもウイルスにとって理想的な宿主で、地球上の様々な環境に連れて行ってくれて、それぞれの環境にあった増殖への変化を助けてくれている。
また、感染力と病原毒性は同意義ではない。毒性が最悪で20世紀までに多くの地球上の人類の命を奪ったとされる天然痘ウイルスは、研究用に厳重に保存されているものを除けば絶滅されたとされている。
感染の拡大には、適度な病原毒性も大切な要素で、宿主が(ある程度元気で)移動してくれて、次の宿主(この場合ヒトだが)まで連れて行ってくれて、拡大してもらうことが必要となる。
標題の答だが、自己完結で増殖できないウイルスは、20世紀末に発見された病原タンパクのプリオンと共に病原物質として分類する教科書が多い。
感染下の生活については、また次回。


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