SSブログ

癌腫と肉腫 [がん]

「がん」とひらがなで書いたが、なぜ癌としないのか?
実はあまり重要なことではないのだが(専門家には叱られそうだが)、癌という漢字が常用漢字に含まれていないため、公に使用されるテキストなどでは使いにくい。それで各地の国公立のがん専門施設は△△がんセンターとひらがなで名乗っているのであり、東京の財団法人であったがん専門病院は癌という漢字を使っていたが2011年に公益法人化に伴い「がん」に変えた(常用漢字については専門家がネットで解説しているので検索を)。
私は公務員ではないのでどちらでもかまわないのだが、ここだけ癌という漢字を使いたい。
悪性腫瘍には上皮系の組織から発生する癌腫と、非上皮系(間葉系ともいう)の組織から発生する肉腫の二つに大別される。上皮は身体の外という意味ではなく、身体の外とつながっている組織と考えると解りやすい。消化器系の組織は口から肛門までの1本の管でつながっているし、呼吸器系の組織も最後は肺胞という壁につきあたるがやはり外につながっている。この管の内側にある◎◎上皮と呼ばれる組織から発生する悪性腫瘍が癌腫である。
そして、外とはつながっていない組織、たとえば血管、骨、筋肉、脂肪などに発生する悪性腫瘍は肉腫と呼ばれる。
ちなみに、癌腫になる組織や細胞と、肉腫になる組織や細胞の重量や体積を比べると、圧倒的に肉腫になる組織や細胞が多く占めるが、実際に発生する悪性腫瘍は圧倒的に癌腫が多い。
いろいろなテキストで、この「癌腫」と「肉腫」をあわせたものをひらがなの「がん」である、と紹介されている。
私も今後はひらがなの「がん」で書き進めていこうと思うが、まぎらわしいので癌腫と肉腫の両方について触れる場合は「悪性腫瘍」と表現することとする。
タグ:がん
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。